国際物流総合展2025 出展レポート ~AI搭載WMS参考出展!~ | 倉庫管理/WMS 株式会社シーネット(C_Net)

イベントレポート

2025年09月19日

開催概要

2025年9月10日(水)~12日(金)、東京ビッグサイトにて「国際物流総合展2025 第4回INNOVATION EXPO」が開催されました。物流業界最大規模の展示会として、国内外から数多くの来場者が訪れました。

シーネットは2019年の第1回から連続出展しており、今年で4回目の参加。
テーマは「WMS×つなぐ」ですが、これまでの出展で培った取り組みに加え、今回はAIや、配車・動態管理との連携取り組みなど、幅広い提案を盛り込み、いつもと違うシーネットブースを形にしました。

▶展示会の様子を毎日お届けした 速報記事(note連載) はこちらからご覧いただけます。
Day1速報:【速報】国際物流総合展2025が開幕!シーネットブース初日の様子をお届けします!

Day2速報:【速報 Day2】WMS×配車×動態管理──シーネットブースで描く物流全体最適

Day3感想:【感想 Day3】物流のリアルと静かな決意──国際物流展2025 最終日を終えて

ブースコンセプト

2019年。シーネットは第1回国際物流総合展(INNOVATION EXPO)に初めてブースを構えました。
当時は、クラウド型WMS「ci.Himalayas」を前面に掲げ、倉庫現場の課題を解決する多くのグループ製品の価値を訴求しました。

あれから6年。
物流を取り巻く環境は大きく変化しました。2024年問題をはじめとする人手不足や残業規制、電気代高騰、海外展開への対応。倉庫の枠を超えて、サプライチェーン全体を俯瞰した変革が求められています。

こうした背景を踏まえ、2025年のシーネットブースは「WMS×つなぐ」を原点にしながら、『庫内最適から全体最適へ』をコンセプトに掲げました。
単なる製品展示ではなく、「現場と経営をつなぐ」「人とテクノロジーをつなぐ」──未来を描く挑戦を形にした3日間となりました。

ブースでのおもてなし

展示会には、情報収集のためにふらっと立ち寄る方から、具体的な課題解決を求めて詳しい商談を希望される方まで、様々なご来場者がいらっしゃいます。
私たちが心掛けているのは、「欲しい人に必要な情報を届けること」「そして笑顔で帰っていただくこと」です。

たとえば、情報収集が目的の方には気軽に資料を手に取れる雰囲気を、濃い商談をご希望の方には詳細資料や専門スタッフを配置し、納得いただける説明をご提供する。
そんな柔軟な対応をスタッフ一人ひとりが意識していました。

また、長時間歩き回る展示会だからこそ、来場者に少しでも心地よく過ごしていただけるよう、今年は「めぐりズム」をノベルティとしてご用意。
さらに、ブースでお話しをしてくださった方には「プリングルス」をプレゼントしました。秋らしい小さな楽しみを添えることで、会場には自然な笑顔が広がりました。

今回の目玉!

AI搭載 次世代WMS(参考出展)


今回の最大の見どころの一つが、AIを搭載した次世代型WMSと分析アプリケーションです。
WMSと分析アプリにAIを組み込むことで、出荷データや在庫データに対して自由にプロンプトを入力すると、最適化の提案や改善ポイントの分析結果を即時に返すことができます。

例えば、「在庫回転率の低い商品を抽出したい」「タッチ数が多いロケーションを最適化したい」といった問いを入力するだけで、WMSに蓄積されたデータをもとに分析し、現場改善や経営判断につながる示唆を提示します。

従来のWMSが得意としてきた「庫内効率化」に加え、AI分析機能によって経営層の意思決定を直接支援するデータ活用基盤へと進化しました。
また、これまではベンダーに確認しなければ分からなかったことも、AIを活用すればその場で解決できる可能性があると、多くのご来場者から高い評価をいただきました。

ご来場者様からは
「自社データで知りたいことを、その場で聞けるのは画期的」
「AIを使ったことのない人が、これをきっかけにWMSのデータを活かすことまでできるようになる。今後に期待したい。」
といった声が寄せられ、展示会場で最も多くの関心と質問を集めた展示となりました。

■メディア掲載
今回参考出展したAI搭載WMSについては、物流業界専門メディアのLOGISTICS TODAY様でもご紹介いただきました。
記事タイトルは「WMSに生成AI搭載『現場・センター長の相談相手に』」。
第三者の視点からも注目度の高い展示であったことを示しています。
▶ LOGISTICS TODAYの記事はこちら

出展ソリューション紹介!

主力製品 WMS「ci.Himalayas」シリーズ


シーネットの核となるクラウド型WMS「ci.Himalayas」は、これまで30年以上にわたり培った知見を結集した製品です。
2023年度には国内クラウドWMS市場シェアNo.1(18.1%)を達成。
「倉庫内の一元管理」「精度と効率化」「上位下位システム・マテハンとの豊富な連携」という強みを背景に、業界をリードし続けています。

・13年連続クラウド型WMS売上シェアNo.1「ci.Himalayas/R2」
標準パッケージ:210種類以上の機能を備え、幅広い業界に対応
カスタマイズモデル:現場独自の運用に柔軟対応

・流通小売り卸業向け専用モデル:「ci.Himalayas/X」
専用機能を50以上搭載しております。
さらに、サイバーリンクス様とリンネット様と協業をして、流通BMS標準対応のWMSも開発中です。

・海外展開モデル:「ci.Himalayas/GLOBAL」
タイと中国に現地法人を持ち、ASEAN拠点を支援しております。

WMS展示台周りは、いつも多くの方でにぎわっておりました。

物流KPI分析アプリケーション「ci.Himalayas/Compass」


WMSに蓄積されたデータを活用し、現場のKPIを多角的に分析できるアプリケーション「ci.Himalayas/Compass」も展示しました。
難しいKPI設定を行わなくても利用できるテンプレートが用意されており、初めての方でも簡単に分析を始められるのが大きな特徴です。

■主な分析機能
・作業生産性の把握:物量に対する作業時間を算出し、作業者別・荷主別など多角的に生産性を可視化
・ピッキングのタッチ率:ロケーションごとのピッキング頻度を分析し、庫内レイアウトの最適化に活用
・在庫回転期間:在庫日数・回転率を把握し、滞留や欠品リスクを未然に防止
・出荷頻度ABC分析:重要商品の特定と保管効率化に役立つ出荷頻度の可視化
・在庫推移の把握:センター全体の在庫トレンドを時系列で確認し、繁閑期やシーズン変動に対応
・欠品未出荷率:販売機会損失を可視化し、在庫精度の改善につなげる(※2025年9月リリース予定)

『ci.Himalayas/Compass』は、「データを貯めて終わり」ではなく、「データから課題を見つけ、改善につなげる」ことを支援するツールです。
WMSと併用し、現場の生産性改善・在庫管理の最適化だけでなく、荷主対応や経営戦略にまで活用していただくことができます。

展示を通じて、Compassは、現場改善のスタート地点としても、経営判断のサポートツールとしても価値を発揮できるのだという印象を、多くの来場者の方々に持っていただけたら嬉しいです!

音声システム


毎回デモ周りに人だかりができるほど安定した人気を誇る「音声システム」。今回もデモを始めた途端、あっという間に人の輪が!
ハンズフリー・アイズフリーで作業できるため、ピッキングや種まき仕分けなどの効率化や、作業精度の向上に大きく貢献するソリューションです。

「使えばすぐに効果が実感できる」「新人教育にも役立つ」との声も多く、現場に根付くソリューションとして高い評価をいただきました。

搬送型AMR「モッテクルー」


今回、正式名称を発表した搬送型AMR「モッテクルー」。ぜひ覚えていただけたら嬉しいです!
某タクシーアプリと同じ感覚で呼び出し機能を活用し、ピッキング完了品の回収や、満タンになったオリコンの交換など、さまざまなシーンで利用できます。

スタンドアローンで運用できるため既存環境にもスムーズに導入可能。「人が歩いて台車を押す」従来の作業を置き換え、歩行負担を軽減し省人化を実現します。
会場では本格的な走行デモを行い、「シンプルでいいね~」とご感想をいただきました。

カメラソリューション


今回は「監視カメラ」と「作業映像一発検索システム」の2つを展示しました。
ブースに設置したカメラで来場者の姿をリアルタイムに映し出すデモに加え、検品・梱包記録を検索できる「作業映像一発検索」を紹介。セキュリティと業務効率化と、両方に貢献するソリューションです。


展示会では、ピッキング ▶ 搬送 ▶ 検品・梱包 までの一連の作業をわかりやすくご覧いただけるように展示いたしました。
実際の活用イメージを少しでも膨らませていただけていたらと思います。

太陽光ソリューション


物流倉庫の屋根を活用した太陽光発電も紹介しました。
高騰する電気代対策、BCP強化、環境対応を同時に実現する取り組みは、経営層から特に高い注目をいただいております。

「シーネット、太陽光もやっているんですね!」というお声をいただくことが多いのですが、シーネットのグループ会社である「デジタルコア」で事業を手掛けております。この機会にぜひ覚えていただければと幸いです。

協業パートナーとの取り組みについて

ライナロジクス × 都築電気との連携展示


自動配車システムを提供するライナロジクス様、動態管理システムを提供する都築電気様と、シーネットのWMSが連携し「庫内からラストワンマイルまでを一気通貫で最適化する取り組みをご紹介いたしました。
ブースでは特に人気が高く、パネル写真を撮影していく来場者が多数いらっしゃいました。

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ワムシステムデザインとの相互展示


そして今回は締め手の取組み。
ワム・システム・デザイン様と総合展示を行いました。

シーネットブースでは、誤出荷・誤配送の防止システム「アルカナ」と、作業実績管理システム「ヒトロケ」を展示。
パネルに記載されたアルコードを、スマホカメラで大量一括読み取りできるデモも行い、ご来場の皆様には、わかりやすく実用性を感じていただけたと思っております。

まとめと今後の展望

2019年の第1回から続けて出展してきたINNOVATION EXPO。
今回のシーネットブースは、目玉がたくさん!例年以上に幅広い展示となりました。
AI搭載WMSと物流KPI分析アプリケーション。配車・動態管理との連携取り組み、正式名称を発表したモッテクルー。

「庫内最適から全体最適へ」──シーネットが大切にしている想いを、来場者の皆様に体感いただけたことを嬉しく思います。
これからもWMSを中心に「つなぐ力」で、物流の未来を切り拓いてまいります。

ご来場ありがとうございました!

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