以前、物流業務は全て外部委託をしておりました。外部委託による一番の問題は物流コストでした。
売上に占める割合が10％を超えており、年間で20億を超える場合もありました。花畑牧場の商品には賞味期限が短い商品が多く、細かい管理が必要になります。賞味期限のミスは重大な事故に繋がる恐れもあるため、システムで正確に管理する必要がありました。また、予定外の急な出荷などにも柔軟に対応できる、融通の利く物流の仕組みを構築したいと考えておりました。

自社で物流を構築するにあたり、シーネット社を採用した理由として、物流のプロの目線で我々の想像を越えた部分までアドバイスして頂き、信頼できたことが大きなポイントでした。例えば「こんなことをやりたい」に対して、ただ「できます」と言うのではなく、できないことはできない、ではどうしたらいいのかという積極的な提案をして頂きました。また、システムに関しても、必須の賞味期限管理が標準で備わっているなど、ベースの機能が充実していたため、細かな管理条件であっても少ないカスタマイズでシステム構築ができた点もポイントでした。

以前、売り上げに対して10％以上かかっていたコストを、大幅に削減することができました。
さらに作業ミスも減り、以前は12月の繁忙期に必ずミスが発生していましたが、システム導入後にはゼロ件になりました。システム導入によりコスト削減ができただけでなく、作業精度が上がり、かつ作業時間も早いという嬉しい効果を実感しております。現場スタッフのやる気や責任感もシステムあってのことだと思っております。

日付の逆転禁止、出荷先ごとの出庫期限管理など、細かく厳しい管理がシステムで簡単にかつ正確にできるようになりました。同じレベルの管理を人の手で行うことは不可能だと思っております。現場スタッフも安心して作業ができますし、ミスもありません。
また、以前は把握できていなかった不良在庫が明確になるなど、見える化できたことにより、会議や話し合いの場が増え、社内が活性化しています。

北海道から本州への出荷にはリードタイムが中1日かかるため、以前の委託先では当日出荷が不可能で、緊急な問合せや対応に応じる事が困難でした。しかし自社で物流を行うことにより、緊急時でもシステムで素早い対応をすることが可能となりました。柔軟な出荷対応ができることは、会社にとっても大きなメリットとなっております。

花畑牧場の代名詞とも言える生キャラメルは、2011年から8年連続でモンドセレクションの最高金賞をいただくなど不動の人気を確立していますが、2011年にナチュラルチーズコンテストで農林水産大臣賞というチーズの頂点を極めた「花畑牧場ラクレット」も、今では国内シェア90％以上とラクレットブームを牽引しています。新しいことにどんどんチャレンジしていくことが我々の特性でもありますので、これからも”笑顔が生まれる商品”を作り続けていきたいです。

今後、WMSからの出荷実績データなどを分析して、マーケティングに活かせればと思っております。
今後もシーネット社のシステムで安心・安全な物流を行っていきたいです。