導入事例紹介

WMS×AI-OCRサービスのシステム連携で、出荷 ミス0と事務作業時間を短縮 株式会社ギオン

株式会社ギオン 群馬ステーション 入口

導入サービス

会社概要

社名 株式会社ギオン
本社所在地 神奈川県相模原市中央区南橋本1-5-1
設立年 1965年(昭和40年)3月1日
従業員数 5,000名(2021月4月現在)
事業内容 運送事業、倉庫業
主要取扱製品 自動車・トラック部品(群馬ステーション)

株式会社ギオンは、国内に70拠点以上ある総合物流企業です。その中で、群馬ステーションは、工業系と言われる自動車・トラック部品を取り扱う営業所で、部品の保管、出荷から納品まですべて社内で完結することができる北関東で一番大きいデポ倉庫です。

今回群馬ステーションでは、かねてよりの課題であった、品質向上と顧客信頼獲得のために、WMS『ci.Himalayas』とAI-OCRサービス『@YOMU』を同時稼働。現在、さらなる課題解決のための取り組みをはじめており、ギオングループ全体から注目されています。
今回、システム導入に至るまでの経緯・連携による導入効果、現在取り組んでいる事などをお話しいただきました。

導入の経緯

アナログ管理により発生していた出荷ミスを削減し、顧客の信頼を獲得したい

Q:WMSを導入しようと思ったのはなぜでしょうか?

WMSを導入しようと思った一番の理由は、出荷ミスを削減し顧客の信頼を獲得したいというものです。
ここ2~3年の間に、納入不具合が重なっておきることがあり、このままではお客様からの信用を失墜してしまうのではないかと、その前に手を打たなければいけないと思い、WMSの導入を検討しました。
まずは、荷主様の理解を得るために、『ci.Himalayas』の紹介と、こんな形でやっていくよという運用説明から始めましたが、私たちはシステムに関しては素人のため、シーネットの営業さんが同行して、より詳細な説明をしてくださったのはありがたかったです。

Q:これまではどのように作業していましたか?
これまでは、ギオンにシステムはなく、お客様からの受注は、紙ベースで行っていました。閲覧画面を焼いて、これを元に目視確認をします。

というのは、荷主様のシステムは管理が厳しく、こちらが受注のオーダーに関して少し何かを入れたいなと思っても、書込みができないため、焼くしか方法がなかったのです。
焼いたものを元にして、品番や数量を確認していくのですが、営業所で取り扱う品番は600-700品番あります。それを倉庫作業者12名で、Wチェック、トリプルチェックと人海戦術でやっていくため、限界があります。

このままではお客様に迷惑をかけてしまうと、システムの導入を決めました。

Q:AI-OCRサービスは、なぜ導入しようと思ったのでしょうか?
私たちが受け取る受注一覧表は、CSVなどのデータとしてもらうことができず、WMSに取り込むためには、手入力するしかありませんでした。
その作業を行うと約半日はかかってしまいますので、どうしたらよいかシーネットさんに相談させていただいたところ、AI-OCRサービス@YOMUをご提案いただき、これしかないと思いました。

受注一覧表が、CSVなどのデータで提供されればよかったのですが、自動車部品ということもあり機密保持が厳しくデータの掃き出しはNGでした。
かといって手入力をしていたら、工数もさることながら、結局は入力間違いなど顧客の信用を失いかねないミスも起こしてしまうでしょう。
WMSを導入するのは、そもそも顧客の信頼の獲得のためですから、@YOMUを導入しない選択肢はありませんでした。

選定理由

シーネットのシステム導入は2拠点目。他拠点での実績を評価!

Q:シーネットを選定した決め手を教えてください
シーネットさんには、以前、ギオンの別センターでお世話になりました。
1拠点目は、静岡の掛川センターでWMSを導入し、そこでうまいこといったと社内で評価が高かったので、群馬で検討する際もシーネットしかない!と言う話になり
ました。
AI-OCRサービスの検討もはじめたときに、他社さんとの価格比較はしましたが、WMSとのシステム連携もあり、単純に価格だけで決められるものではありませんし、信頼実績のあるところにお願いしたいと思い、シーネットさんにお任せいたしました。

Q:シーネットを選定してよかったと思う点はありますか?
シーネットの営業・開発の方の提案やサポートによく助けられましたし、信頼関係が築けたことが良かったです。
導入当初は、詰め込んだ経緯があり、迷惑をかけたように思いますが、トラブルの時も親身になってくれましたし、こちらの都合による変更点にも嫌がることなく提案をしてくれるので、次々と解決先が見つかっていきます。
システム導入後、どう運用してどう改善して、これは永遠の課題ですが、営業開発の方との関係性で、今後の運用がうまくいくか決まるといっても過言ではないと感じます。
そういった意味で、シーネットさんと一緒にやれてよかったです。

導入時の苦労

正しいデータがなく、初期のマスタセットアップに苦戦。
現場の棚卸整合作業を繰返し、元データを整備。

株式会社ギオン 群馬ステーション 倉庫内

Q:導入において、苦労したことや不安だったことはありますか?
一番苦労したのは、初期のマスタセットアップや棚卸、在庫のセットアップです。
そもそも正しいデータがちゃんとなかったので、これで合うだろうというデータを入れ込んで、現場で棚卸をして、整合していく。
この繰り返しを行い、元データが揃うまでは随分苦労しました。
ここを間違えてしまったら、初期在庫がずれてしまうのでWMSを入れる意味がなくなってしまいます。
WMSは、在庫を合わせるための仕組みなので、そこは一番間違ってはいけないと、時間をかけて整備しました。
結果的には、WMSは最初苦労した分、後から楽になることを実感しており、この時苦労した点は報われています。

Q:現場の声はどうでしょうか?
システムを導入したことにより、現場から声が集まるようになりました。
内容は様々ですが、大きく変わることに対して戸惑いを感じる人もいます。
こうやればよいのではないか?当初からこうやっておけばよかったんじゃないかといった意見もあり、それらの声を元に次の取り組みを模索しているところです。

作業精度をあげるためにWMSを入れるので、一時的に工数が増えるのは仕方ないと理解はしていますが、できれば工数も減ってスタッフに早く帰ってもらいたい、という気持ちもあります。
効率化のためにどうしていくか、現場の声は、今後の取り組みの肝になると思っています

導入効果

WMSを導入後、作業精度が向上し物流クレーム0に。ハンディによる2重3重チェックで、出荷ミスなし。

Q:まず、WMSの導入後に感じている効果を教えてください。
WMSに関しては、現状次の課題に取り組んでいる最中のため、効果としてどこまで言っていいか難しいのですが、導入後は当初の課題であった顧客クレームはなくなりました。
失墜しかけていた顧客の信用を取り戻しつつある状態です。

これまではリストを見てパッと終わらせていた作業を、今は2重3重ハンディで確認をすることで、出荷ミスは0になりました。作業品質は驚くほどあがっています。
結果としてはよいものですが、ここがゴールではないと思っており今改善を進めているところです。
具体的には、自分たち側の問題も多く、単純にシステムに乗っけられないものがあります。
それはシーネット以外のシステムでも無理なので、どうやって近づけるかが課題です。
また、WMSをうまく活用しきれていない部分があるので、それらの価値を1つ1つ見出していきたいと思っています。
軌道にのれば、絶対に必要なシステムなので、ギオンの作業をいかにシステムに近づけていくかではないでしょうか。

また、WMSを入れて「これは便利だ!」と思ったのは、在庫表がパッと出てくれるところです。ロット別の在庫にしてもサマリー在庫にしてもパッと出てくれるので、すごく助かっています。
今まではアナログな作業だったので、出荷数をエクセルで手入力して引き算をして、今日の出荷作業が終わった後の在庫を手入力していましたので、事務手間がありました。手入力だから間違うこともありますので、作業者はどこでミスが起きたのか永遠に探すことになります。
WMSなら、出荷作業が終わったらバッチ確定をし、在庫表を出せば整理ができる。これはすごいと、荷主様からも高い評価いただいています。

AI-OCR『@YOMU』とWMSを連携し、出庫予定データの作成にかかる時間を、半日から20分に削減。

@YOMU 導入後の事務所

Q:AI-OCR@YOMUの導入効果についてはいかがでしょうか?
@YOMUに関しては、現状で99点の効果を感じています。
手入力だと出荷指示を作るのに半日以上かかりますが、@YOMUなら多少の手修正はあっても15~20分で終わります。
本来半日かかる作業が、この程度の時間でデータとして取り込んでくれるのはありがたいと思っています。

Q::操作性や読み取り精度についてはいかがでしょうか?
操作は慣れるまでに時間はかかりましたし、今回はWMSとの同時稼働でやることがいっぱいありましたので、最初は1時間くらいかかっていましたが、今では事務所のスタッフ誰でも15分程度でスムーズにできるようになっています。
今後新しい人が入ってきても、操作説明の時間をそこまでかけず運用できる、使いやすいシステムと感じています。

読み取り精度は、体感ですが9割以上読み取れています。エラーが出る部分は、こっちのマスタが登録されていない部分もあるので、完全に環境が整えば、もっと精度があがるように思います。
データ量が多い日は9割でも、当然エラーも多く感じるため、読み取り精度を高めるためにできることはやって、できないものはWMS側でうまく調整をするなど、伸びしろがまだまだありそうです。

Q:WMS×AI-OCR システムを連携した感想を教えてください。
弊社では、WMSを効果的に使うためには、@YOMUは必須でしたが、連携することで、作業時間の短縮と作業精度の向上が実現しました。
他の企業の場合はわかりませんが、どんな現場でも、WMS側でしたほうがよいこと、別のシステムでやったほうがよいことはあると思うので、うまく使い分けや連携していくことが効率化に繋がると感じました。

今後の展望

ギオンのトラック群

Q:将来の展望とシーネットへの要望を教えてください。
まず直近の課題として、群馬センターの全荷主・全アイテムに対して、WMSを安定稼働させたいと考えています。
今年4月に、WMSとAI-OCRを稼働させましたが、本来はすべての荷主と品に対してスタートさせたかったのですが、まずは品番の少なく作業がシンプルな荷主様から開始しました。 
顧客の信頼がかかっていたので、できるところから早くはじめたかったからです。
今は、導入してみて新たにあがった課題を整理し、必要な機能を精査したところ、カスタマイズをしたい部分も出てきましたので、いくつかのカスタマイズをシーネットさんにお願いしています。年内中に他の荷主様でもスタートできるように進めていく予定です。

将来的には、作業の平準化とギオングループ全センターでの一元管理を目指しています。
ギオンの工業系は、これまで感覚に頼った仕事をしてきました。ロケーションも決まっていなかったので、この商品がいくつどこにあるというものは、その人がやらないとわからないところがりました。いわゆる属人化で、中心者がいなければ業務が回らず休まれた日は大変です。
忙しい営業所には、他の営業所から応援にいくこともありますので、営業所が違ってもシステムやハンディを見れば、何をどうしたらよいかわかる状況にする
ことが理想的です。
今回WMSを導入したことにより、平準化の第一歩を踏み出せましたので、1つ1つの作業に広めていき、全作業の平準化を可能にしたいです。

あとは、全センターの一元管理ですが、そもそも今回WMSを導入したのは、グループ全体で使えるシステムの土台作りをするために、まずは群馬ステーションではじめてみようというところがありました。
ギオンは国内に70拠点以上あり、営業所間で荷物が動きますので、倉庫間の移動のネットワークなどあらゆる情報をWMSで見える化して管理ができるように、ここ群馬で土台作りをし全拠点に展
開する予定です。
シーネットさんの営業開発の方は一体となって積極的な提案をしていただいているので、引き続きよろしくお願いいたします。

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