掲載日[2006年9月12日]
3年6ヶ月前に既存の荷主様が新しい製品の物流コンペを実施しました。新しい製品は電子製品なので得意先出荷後履歴トレースが非常に重要でした。当時の荷主様は6桁のロット番号で管理していました。柴又運輸社は機械番号を含む15桁のロット管理の重要性を提案し、その運用サポートをするITをセールポイントにし、受注を獲得しました。
当時の柴又運輸社は自社で在庫管理システムを構築していましたが、今回の電子製品はバーコード管理を始め、構築規模が大きいため、物流システム開発に経験があるIT会社を求めました。拠点の数が多いので、どこにいても簡単にデータの状況が分かるようなASPシステムに強みを持つシーネットを選択しました。
実際に業務のスタートした2年10ケ月前には作業不慣れで混乱しましたが、シーネット殿の開発&営業スタッフの協力を得て難局をのりこえる事ができました。
15桁のロット番号を継続的に読み取っていますので、荷主様の製造サイドニーズにマッチしていましたが、日々の作業の積み重ねでデータ面での品質が高いことが認知され始めると販売サイドがロット管理情報を情報料をかけてでも必要としました。これは精度の高い情報開示を行えば利益に変えることができるということになります。情報の開示はいつどこにいても正確なデータを参照できる安心感と同時に現場作業者に緊張感を生みだします。
その結果2000アイテムを扱っていますが、在庫精度99.99%、出荷精度99.99%の実現に成功しました。特に出荷時にピッキング時の検品と出荷時の検品の2回のチェック工程を踏んでいますので、高い精度になっています。以前は棚卸や月末時点で在庫が合えば満足していましたが、今は毎日のサイクルで在庫チェックをかけるようになりました。
さらに、複数の拠点に対応しているので、出荷検品時にバーコードスキャン終了後各拠点からインターネットに接続さえすれば容易にデータ送受信ができるようになったので運用面でのコスト低減、管理面では各拠点の状況が把握しやすいので、以前では電話FAXを手段に業務確認をしていましたが、現在はネット接続したPCから確認できるようになり、間接業務でも効果がでています。
現在柴又運輸社では荷主様ごとに物流システムを構築しています。入出庫管理・在庫管理・配送管理・運賃管理の一連の流れですが、トラック関係のシステムはトラック・ドライバー単位での管理をしますが、運賃計算は荷主ごとに複雑な料金形態を持っているので現在は荷主ごとに1つのシステムで運用しています。一連の流れの中に荷主単位のシステム、トラック単位のシステムが混在していますのでデータベースの統合が今後必要になります。統合の目的は財務・管理会計システムを構築して簡易収益管理をすることです。ドットJP在庫管理システムから精度の高いデータをエクセルフォーマットに出力可能なので統合データベースにデータを取り込み、データ活用を継続的に行っていきます。
今回柴又運輸社としてパッケージシステムを本格的に導入しましたので、今後は荷主の規模により自社で開発するかパッケージを選択するかを検討できるようになり、営業ツールとしての期待も大きくなってきています。