掲載日[2006年6月7日]
4年前より、貨物追跡システムの導入を検討してきたメルシャン社は、シーネットのASPサービスと出会いました。使い勝手が良く、初期費用、ランニングコストも安価で、必要十分なシステム機能が既にそろっており、その結果シーネットの貨物追跡ASPサービスを導入しました。
一方、15年前に構築した川崎物流センターの倉庫管理システムがシステム保守、ハードウェア保守の面で老朽化しており、倉庫管理システムの運用管理面の困難さの問題が出始めていました。そこで、川崎物流センターの業務を委託をしているライフサポートエガワ社で、シーネットのASPサービスである在庫管理システムを運用していることから、新WMSを相乗りし構築することがメルシャン社にはベストソリューションと考えました。
以前のシステム導入したときには出荷精度は1000分の2でした。誤出荷率を10万分の1の精度にするにはどうすればいいか、それにはミスが発生し易い工程はどこにあるかを考え、それをシステムに取り組むにはどうするかを検討しました。
出荷の工程でミスが発生する場所はピッキング時の商品取り違え、ピッキング時の数量違い、荷揃場所の仮置き違い、積み込みトラック間違えの4つです。ロケーション管理の精度を上げ、ピッキングする場所の間違い防止、ピッキングした商品バーコードをその場でスキャンチェックすることで検品も同時に行うしくみとしました。また荷揃場所でのチェック、積み込む前にドライバーが出荷受付する際にドライバーと出荷貨物を紐付けてミスを防げるようにしました。出荷関連以外に、パレットにバーコードを添付し入庫処理に連動することにしました。その結果ロケーション管理の容易化が実現できました。以前のシステムではできなかったロケーション管理が導入できたので全体の効率化につながり、また出荷頻度(ABC分析表)がシステムから出力できるので保管効率を改善できる環境となりました。
新システムを導入して以来、現場では既に以前の運用には戻れなくなってきています。それは現場担当者がシステムのメリットを十分理解してきているからです。例えば現場で起きている作業状態を画面で進捗情報として確認し、作業計画に活かしたいなどの新たな要望が現場から上げられていることです。つまりシステムに動かされているのではなく、システムを道具として利用する意識になってきているのです。現在はゾーン別、方面別にどの状態にあるかを確認できるレポートがあり、その活用をみていると現場の意識が変わってきたと感じます。
今回川崎物流センターに導入したシステムはメルシャンとしてのスタンダード型WMSとして位置づけています。八代工場にはスタンダード型WMSをより簡易型にしたWMSの導入、日光工場にはスタンダード型WMSを水平展開で導入する予定です。
この他藤沢工場にはおおがかりな自動倉庫のしくみを既に導入しています。いま話題のRFIDには大変興味があります。箱や商品ラベルに添付が考えられますが現在の単価よりもコストが大幅に下がれば用途も広がり、たとえば商品ラベルにRFIDがあれば海外から国内流通過程での温度情報を書き込め、管理表を顧客に提供できるようになり、『このボトルは一切外気に触れていません』などのうたい文句がいえるようになります。実用化ができればシステム導入を検討していきたいと考えています。
最後に、ASPはおもしろい。特に導入コストという面でみれば非常にメリットがあり、初期費用、ランニングコスト両面からいえます。仮に自社開発を行うと導入コストが重く、システムの改変が発生する度に管理に手間がかかりますが、ASPではその手間が省くことができます。いいところに目を付けたと思います。