掲載日[2006年8月4日]
今から3年ほど前に物流基幹システムを稼動しているオフィスコンピュータのリース切れが間近に迫っていました。
メーカーからの提案はハードウェアのリプレースのみの金額で1億2千万円を超えるものであり、当時のライフサポートエガワ社にとって、IT上の最重要課題はシステム懸案事項に対する対応力であり、業務改善に繋がるソフトウェア機能や、様々な要件に柔軟に対応する仕組みや環境をつくることでした。このような状況の中、食品を管理する上で必須の賞味期限、製造年月日、ロット管理に強くかつ共同物流センター機能を有するWMSを採用すべく、実績のあるシーネットのWMSをある会社より紹介を受けました。
WMS導入に先立ち、最初にシーネットから導入したシステムは規模がWMSと比べると小さい着トレASPサービスでありました。荷主から預かっている貨物を倉庫出荷後から指定納品先までの間に発生するトレース情報をリアルタイムにネット上に公開するしくみですが、仕様のやり取りや納期コミットなどのシーネットの仕事に対する姿勢やアウトプットの品質はシーネットを評価するには十分な案件でありました。その評価の結果シーネットは信頼できる会社と判断し、最終的に最重要課題であるWMSと運賃管理システムの構築をシーネットへ依頼することとしました。
導入効果は大きく4つありました。
以前はプログラム変更やマスタメンテナンス作業に追われている毎日で、時間に余裕がなく何事にも受身でした。しかし現在は勉強会、セミナーに積極的に参加する時間的な余裕も生まれ、 新しいものを吸収することでお客様に対して提案できるようになりました。今後競争は益々激しくなる中でITを利用して物流のしくみを企画することは必須であり日々の仕事に追われるのではなく余裕を持つことで他社と差別化することを戦略的に考えることができるようになりました。
運賃管理システムは以前のシステムでも稼動していましたが、現状業務と機能がうまくかみ合わないために多くのイレギュラーな対応を担当者がしていました。その結果旧運賃管理システムでは計算できない荷主との契約が多く発生していました。そして今回重視したことは全ての荷主契約に対応できるようにプログラム変更ではなくパラメータを変更することで柔軟な運賃計算の実現とWMSとの高度なデータ連携の構築です。その効果は実に月の事務作業時間で平均1,125 時間の短縮、仮に時間あたりのコストを1千円とすると約112万5千円の月額費用の低減となりました。
いままでは荷主に対して個別対応で立ち上げまで多くの時間を要していましたが現在は汎用的な完成度の高いWMSにより個別対応する機能は大幅に削減できています。
シーネットに情報面の支援を全面アウトソーシングできたのでシステム開発部隊を固定的に配置する必要がなくなりました。

現在のしくみはWebを前提にしているので、荷主に対して在庫情報の開示や輸送情報の開示などを積極的に提案していく方向です。また本来のWMSが有している機能であるトレーサビリティも荷主から預かっている貨物の高い流通品質を証明するためには必須の機能として捉えています。高い品質を支援するハードウェアデバイスとの連携も重要視していきます。例えば車両の温度管理をするデバイスと連携すれば配送時の温度記録と貨物固有情報とが紐付きトレーサビリティも高度に実現が可能となり他社との差別化もできるはずです。
今後ともシーネットのドットJP在庫管理サービスを基幹システムとしてフル活用していきます。